An asymmetrical inferior articular process of a lumbar vertebra
本例は、医学部学生の骨学教育中に発見された非対称な腰椎の下関節突起の解剖図と放射線学的研究についてのもので、腰椎の下関節突起が非対称なことが明らかにされた。 腰椎の下関節突起は,左側は初歩的なものであったが,右側は正常な大きさであった. 左側では下関節突起の前方に骨性の突起が認められる。 両側の下関節突起の高さの違いは、この関節の運動学に重要な役割を果たすと思われる。 椎骨の関節突起のファセットの方向は軸方向の体重伝達に重要であり、これらに関わる異常は、おそらくその特定のセグメントの動きの方向を変える可能性がある。 非対称な下関節突起は椎間板脱出に関連し、腰痛の原因となる可能性がある。 腰椎の下関節突起の解剖学的・放射線学的研究報告が少ないことから、解剖学者として下関節突起の異常を知ることは、学術的・人類学的・臨床的に意義があるものと考えている。