アフリカゾウのデータベース
1970年代から1980年代にかけてアフリカゾウが急速に減少したため、この種の長期的な生存が深刻に懸念されるようになりました。 この懸念は、ゾウの個体群の大陸全体の状態を監視し、報告する必要性を強調しました。 アフリカゾウ・データベース(AED)は、このようなニーズに応えるために開発されました。 このデータベースは、アフリカゾウの保全状況を反映する2つの基本変数、ゾウの数(個体数)と分布(生息域)に関するデータを格納する唯一のデータベースで、非空間データと空間データの両方を格納しています。
アフリカゾウが様々な脅威から増大する圧力に直面する中、ゾウの範囲と数のモニタリングは、野生生物管理者に残存個体の効果的な保全と管理のための貴重なデータを提供し、意思決定者にはゾウ保全に関する国内および国際政策の基礎となる情報を提供しています。
データ
ゾウの個体数データは、さまざまな組織が、さまざまな生息地で、さまざまな異なる技術を使用して収集されています。 調査報告書は野生生物管理機関やその他の組織から入手し、調査報告書以外のデータは、その地域の専門知識を持つ個人や組織によって多くのフォーマットで共有されています。 このようなデータには、その信頼性や新たな調査の有無・時期などに関する特有の課題があります。 そこで、AEDでは、数字の種類によって分類し、推定値や推測値とすることで、あらゆるタイプの数字に対応できるシステムを採用しています。 予備的な範囲マップは関連する専門家と共有され、修正や改訂を支援します。
AEDの歴史やデータ、データベースからの最新の結果については、AEDのサイトをご覧になるか、最新のアフリカゾウ状況報告2016をダウンロードしてください。
サポーター
ここに挙げきれないほどの野生動物当局、NGO、独立研究者が、AEDに反映させるために調査データを継続して送信してくださっており、大変感謝しています。
また、アフリカゾウ基金、アフリカ野生生物基金、CITES MIKE、欧州委員会、タスクトラスト、サファリクラブインターナショナル基金、セーブ・ザ・エレファンツ、英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)、米国魚類野生生物局(USFWS)、世界野生生物基金(WWF)インターナショナルから、AED の開発と維持管理のために受けた寛大な支援に謝意を表したいのです。