虚血性脳卒中に関連する片頭痛と卵管開放症患者における心房中隔瘤の有病率

ASAの影響は十分に解明されていないが、その発生率は脳梗塞の危険因子の1つとして特定されている。 片頭痛の患者はPFOの素因があるため,ASAのリスクも高くなる。 この関係をさらに分析するため、研究者らは片頭痛とPFOを持つ患者およびASAとの関連についてのレトロスペクティブ研究を実施した

この研究では、片頭痛とPFOを持つ患者は、ASAを持つ患者のグループAとASAなしの患者のグループBに分類された。 ベースラインの特徴は2群間で類似していたが,A群の患者では虚血性脳病変の頻度が高く(11.3% vs 6.2%,P = .038),オーラを伴う片頭痛(32.5% vs 21.1%,P = .040),PFOサイズが著しく大きかった(中央値; 2.6 mm vs 2.1 mm,P = .007). 手技は全例で成功し,その後一過性脳虚血発作や脳梗塞を発症した症例はなかった。 2人の患者は発作性心房細動を発症した。

片頭痛の重症度の違いを分析するために、研究者は頭痛インパクトテスト6(HIT-6)を使用した。 手術前のベースラインのHIT-6スコアはA群61点、B群63点であった。 1年間の追跡調査では、HIT-6スコアは両群とも平均36点となり、ベースラインから大幅に減少した。 PFO閉鎖術前と1年後の経過観察では、両群間に有意差は認められなかった。

以上の結果から,研究者らは,片頭痛とPFOを有する患者におけるASAの有病率は,silent stroke,PFOサイズの大きさ,前兆のある片頭痛と関連していると結論づけた。 しかし,2群間のHIT-6スコアがほぼ同じであることから,片頭痛の重症度に差はないようである

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