Anxiety, depression, and nature of acne vulgaris in adolescents

Background: 思春期における尋常性ざ瘡の有病率は様々であり、治療の改善によりその有病率と重症度が変化している可能性がある。尋常性ざ瘡は長年にわたり精神疾患と関連している。

Methods: 高校生2,675名を対象に調査を行い、思春期の尋常性ざ瘡(acne)患者を対象に面接を行った。 ニキビの重症度はGlobal Acne Grading System(GAGS)を用いて評定した。 うつ病と不安の有病率を調べるために、にきびを持つ被験者(n = 308)の2人に1人と、同じ数の性を一致させた対照被験者(n = 308)について、病院不安・うつ病(HAD)スケールを評価した。

結果 対象者のうち615名(23.1%)がにきびを有すると判定された。 女子と男子のニキビ有病率はそれぞれ16.1%と29.2%であった(P < 0.001)。 男子1424人のうち225人(15.8%)が,女子1233人のうち109人(8.8%)だけが中等度または重症/非常に重度のにきびを有していたが(P < 0.001 ),にきびのある男子グループと女子グループのGAGSスコアに有意差はなかった。 にきび群と対照群では,HAD不安・抑うつ下位尺度得点に有意な差は認められなかった。 にきび群では,女子のHAD不安下位尺度得点が男子に比べて有意に高得点であった。 にきびの重症度とHAD不安・抑うつ下位尺度得点には相関がなかった。

結論 にきびは思春期の女子においてより高い不安をもたらす。 にきびや中等度・重度のにきびは思春期の男子に多くみられるが,にきびの重症度はにきびのある男子と女子で同程度であることが明らかとなった。 思春期の女子は、男子よりもにきびの心理的な悪影響に脆弱である。

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