Case Definition: 臭素中毒

Clinical description

臭素への曝露の大半は吸入によって起こり、一般に眼、鼻、および呼吸器の刺激症状が発生する。 中毒の徴候および症状には、目の充血および流涙、鼻および喉の刺激、咳、および呼吸困難が含まれる。 液体臭素を飲み込んだ場合、腹痛や出血性胃腸炎を起こし、二次的なショック症状を起こすことがあります。 また、粘膜や舌が褐色に変色するなどの症状が現れることがあります(1、2)。

診断のための検査基準

  • 生物学的なもの。 臭素の特異的な検査はないが、血清中の臭化物濃度の上昇(基準値は50~100mg/L)が検出されれば、曝露があったことを示唆する可能性がある。
  • 環境。 NIOSHの定めるところにより、環境試料から臭素が検出された場合。

症例分類

  • 疑わしきもの。 潜在的に暴露された人が、特定の化学物質による中毒について医療従事者または公衆衛生当局によって評価されているが、具体的な信頼できる脅威が存在しないケース。
  • Probable(可能性がある)。 臨床的に適合する症例で、臭素曝露を疑う高い指標(信頼できる脅威あるいは場所や時間に関する患者の病歴)が存在するか、あるいはこの症例と実験室で確認された症例との間に疫学的な関連性が存在する場合。
  • 確認された。 臨床的に適合する症例で、環境サンプルの実験室検査で確認されたもの。

特定の化学物質の臨床的および非特異的な実験室の証拠が優勢であったか、または薬剤の病因が100%確実であることが分かっているため、実験室検査が実施されなかった場合、このケースは確定とすることができます。

追加資料

  1. Shannon MW. 臭素およびヨウ素化合物。 In: Haddad LM, Shannon MW, Winchester JF, eds. 中毒と薬物過剰摂取の臨床管理。 第3版。 フィラデルフィア、ペンシルベニア州。 W.B. Saunders; 1998:803-12.
  2. Morabia A, Selleger C, Landry JC, Conne P, Urban P, Fabre J. Accidental bromine exposure in an urban population: an acute epidemiological assessment.都市住民における偶発的な臭素曝露:急性疫学的評価。 Int J Epidemiol 1988;17:148-52.

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