Coupling between wrist flexion-extension and radial-ulnar deviation

Background: 従来の手関節ゴニオメトリーでは、手首の可動域を単独方向で評価していた。 手首の屈曲-伸展と橈骨-尺骨逸脱のカップリングについて検討した。

Methods: 健康な若年男性10名を対象に手関節屈曲-伸展、橈骨-尺骨偏位、外転の各運動を実施した。 屈曲-伸展角と橈骨-尺骨逸脱角は,前腕と手に付けた表面マーカの座標から計算した. 運動解析システムにより、マーカーの動きを記録した。

所見 橈骨-尺骨逸脱時、随伴する屈曲-伸展運動量は橈骨-尺骨逸脱量と直線的に関連していた。 二次(屈伸)可動域(48.3度)は一次(橈骨-尺骨偏位)可動域(55.1度)の約75%であった。 屈曲-伸展課題では、カップリングはより直線的でなかった。 橈骨-尺骨偏位(21.2度)の可動域は、一次(屈曲-伸展)可動域(108.3度)の20%程度であった。 橈骨-尺骨偏位と屈曲-伸展の運動は、伸展と橈骨偏位、屈曲と尺骨偏位を組み合わせたものであった。 外転時の屈曲伸展角と橈骨-尺骨逸脱角の凸包は「卵型」であり、解剖学的に定義された屈曲伸展軸と橈骨-尺骨逸脱軸に対して非対称的であった。 一方向の手首の位置は、他方の可動域に強く影響した。 屈曲-伸展の最大可動域は、手首が橈骨-尺骨偏位の中立位置付近で発生し、その逆も同様であった。 手首が一方向に中立位置から逸脱すると、他方の手首の可動域が減少しました。

解釈 手首の屈曲-伸展運動と橈骨-尺骨偏位運動は連動している。 手首の最大可動域は中立位付近である。 ワークステーションの設計やリハビリテーションにおいて、手首の自然な連動運動を考慮するためには、手首をニュートラルポジションにする必要がある。

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