Numbness in the tip of tongue and lower lip caused by thalamic hemorrhage

視床後側部核の脳卒中で孤立性口腔症候群や顔の感覚喪失が報告されているが、舌と下唇のしびれを報告した例はない。 また,脳卒中による舌先の症状は,一般に味覚障害として特徴づけられる. 62歳の高血圧男性が左舌尖と同側下口唇に強いしびれを急性に発症した. 神経学的検査では,前述のしびれ以外に異常は認められなかった. 頭部CTでは右視床内側部に小さな血腫があり,VPM核内と思われた. 舌の体性感覚インパルスは舌神経を介して伝達され、三叉神経脊髄核を介して対側内側のVPM properに到達する。 したがって,主に内側VPM properを侵す視床下部脳卒中は,舌先のしびれを誘発する可能性がある. VPM核の大部分は下外側動脈によって血管が確保されている。 下外側動脈は、動脈やその支流の数や位置が大きく異なり、この領域の小血管疾患は、その複雑さゆえに多様な症状を呈しうるのである。 これらの所見から、舌や唇の先端に限定された感覚障害の場合、中枢神経の関与を見過ごすことはできないことがわかります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。